子ども(幼児)の先天性上斜視手術②〜手術当日とその後〜

前回の①でお話したとおり、息子は6歳(年長)の時に斜視の手術を受けました。

▼▼前回のお話はこちら▼▼

こども(幼児)の先天性上斜視手術①〜発見から手術まで〜

手術受けると伝えた後は、当日ではなく後日に入院前の診察があり、術前検査(採血検尿・心電図・レントゲン)と、麻酔科で手術の説明を受けました。

ゆんたく
まめまめ
ゆんたく まめまめ

熱が出たら手術が延期になってしまうので、手術当日まで体調管理には気をつかいました。

*この記事はただの体験談です。

斜視の具合やお子さんの体質によって、治療方法や効果は千差万別です。

必ず、自己判断をなさらず病院で医師の診断を受けてください。

手術前日

手術前日は、家でお昼ごはんを食べてから出発して、14時から入院しました。

体調管理と抗生物質の目薬をすること以外は特にすることがないので、病室でゆっくり過ごします。

病棟内にキッズスペースがあるので、おもちゃで遊んで時間を潰そうと考えていたのですが、当日の息子は少し鼻水が出ていたので、他の患者さんの事を考えて使用を控えることになりました。

しかし、こんな事もあろうかと、メルカリで購入していた大量の漫画本(その時ハマっていた妖怪ウォッチ)と、アマゾンのキッズタブレットを用意していたのです!

私もベッドサイドで本を読みながら、2人で静かに手術前の1日を過ごしました。

ちなみに、「目の手術だしタブレットの使用はさすがにダメかな?」と思いつつ、事前に医師に確認してみたら、「ん?全然大丈夫ですよ。」と答えてくれて、少し驚きました。手術の後でも大丈夫だそうです。

夜間の付き添いは、通っていた病院は1人までOKでした。

寝る時は簡易ベッドがあるのですが、重症患者の付き添いが優先と聞いたので、あえてレンタルせずに息子のベッドで一緒に寝ました。しかし、私は背が低いので何とか寝られましたが、背が高い人は厳しそうです…..😥

手術当日

手術は朝の9時に開始です。

手術室の手前まで一緒に向かい、手術中は病室で待機しました。

時間は30分から1時間程度です。

病室に手術が終わったと連絡が入ったので息子を迎えに行くと、息子は手足をバタバタしてベッドの上で暴れていて、「これ嫌や嫌や〜!」と叫びながら、目に付けているガーゼを必死に剥がそうとしており、先生達が落ち着かせているところでした。

術後せん妄と言って、全身麻酔後によくある症状だそうです。

息子は夜驚症でもあったのですが、その時の状態によく似ていました。

『ガーゼを剥がさないように手を抑えながら落ち着かせる→息子、何とか落ち着いて寝る。→また急に目覚めてガーゼを剥がそうとする→手を抑えながら落ち着かせる』これが3回ほど続いた後、やっと普通に目覚めました。

この時は、特にしんどそうな様子もなく、タブレットで動画を見ながら過ごしていましたのですが…..

手術から3時間後の水分摂取の後、息子は吐き気を催して嘔吐しました。

この症状も、麻酔の後に起こりやすい現象だそうです。

▼▼『術後の吐き気について』丸石製薬公式サイト▼▼

息子は乗り物酔いするタイプだったからでしょうか……。

夜の就寝時まで吐き気と嘔吐が続いていて、とても苦しそうにしている息子を見ていると、(こんなに苦しい思いをさせて、本当に手術をして正解だったのかな)と、またもや不安でいっぱいに…..。

結局、息子は夕食にほとんど手をつけず、「気持ち悪い…..。」と呟いたまま就寝しました。

「しんどくなって目覚めるかもしれない」と思い、少し様子を見ていましたが、目覚めることなくグッスリ眠っていました。

手術翌日

翌日の朝、目覚めた息子は昨日の事がなかったかのように顔色が良くなり、「お腹すいた〜!」と元気いっぱいで、朝食も残さず食べました。

良かった、本当に良かった……!!😭

医師の診察が終わった後に退院になるので、病院が貸出しているパズルやブロックで遊びながら待ちました。

診察では、術後の経過に問題がないかをチェックして、ガーゼを剥がします。

手術した眼は瞼が少し腫れていて、白目の部分が真っ赤になっていました。

痛々しそうな見た目ですが、息子曰く、「大丈夫!痛いの全然無いよ!」だそう。

術後の経過は問題なく順調だったので、午前中に退院し、病院の近くで早めのランチを食べてから帰宅しました。

ゆんたく
まめまめ
ゆんたく まめまめ

余談ですが、手術費用は1920円でした!

内訳は、住んでいる市の医療費助成があるので保険適用額が1000円&食事代が920円でした。

手術後

手術後、一週間は目に砂や埃が入らないように外遊びが禁止でした。

「幼稚園はいつから行っても良いですか?」と、医師に聞いてみたところ、

「別に明日からでも登園してもいいけど、砂とか埃が入らないようにするの大変やろうし、そもそも体がしんどいやろうから現実的ではないよね〜。いつから登園するかは、彼の様子を見て決めてください。」との事だったので、とりあえず外遊び禁止の一週間だけお休みしました。

大変だったのは、目薬とお風呂。

目薬は1日に4回ささなければならず、回数が多くて大変でした。人に目薬をさすのも初めてだったので、慣れるまではなかなか難しかったです。

お風呂は、目の中に水が入らないようにと言われていました。

頭を洗う時は上を向いてもらって、美容室のように顔に小さいタオルを乗せて、髪の毛にだけ水がかかるように注意しながら洗いました。

下の子がはしゃいで水をバシャバシャした拍子に水が目に入る可能性があるので、この期間は兄妹別々で入浴することにもしました。

この2つ以外は、痛みもなく体調も良かったので、特に問題はなかったです。

目の充血も、全体的な赤さは1週間以内におさまりました。

その後は、目の端が少し充血している&瞼が少し腫れている状態が2〜3週間程度続きましたが、ほとんど目立たないので、気付いたらおさまっていました。

ちなみに、手術から2週間後には幼稚園の音楽発表会にも参加出来ました。(主治医と相談済みです。)

発表会当日は、まだ少し腫れぼったい目をしていましたが、幼稚園生活最後の行事に無事に参加することが出来て良かったです。

手術から3年後

手術から3年が経ち、現在は一年に一度の定期検診にだけ通院しています。

手術前に言われていた再発は今のところ出ておらず、顔の傾きも治りました。視力も良いです。

息子は順調ですが、前回の投稿で同じ頃に手術を受けたお友達は再発しつつあるそうで、定期検診の頻度が2ヶ月に1回になっているそうです。

また、息子の担当医からはゲームをしても大丈夫と言われていましたが、そのお友達は今でも禁止されているという話も聞き、症状や担当医によって、対応が全然違うのだと感じました。

最後に

以上、息子の斜視手術体験記でした。

当時の息子は、大変な思いをいっぱいしながらも前向きに頑張っていて健気で、その姿を見る度に「私達の(手術を受けさせる)選択は正しかったのだろうか?」「こんなに頑張ってくれているのに、すぐに再発して、また手術を受けないといけなくなったらどうしよう」と不安を感じていましたが、今となっては、あの時に手術を受けておいて、本当に良かったと思っています。

皆さんも気になる事があれば、受診してみてください。親の勘は当たりやすいですYO!🤫

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また!

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